五輪開催中の東京で「命の選別」せざるを得ない事態も 西浦博さんが分析する医療崩壊のリスク buzzfeed 6月26日夜取材 (略) ■デルタ株の感染力は1.95倍に上方修正(略) ■国民が納得していない開催の影響で、感染防止のお願いが届きにくくなる(略) ■期待するのは為政者の心動かす演説だが….(略) ■この春、大阪で何が起きていたのか? ーー専門家の話を聞いていると、「今春の大阪のようにならないように」と繰り返します。

東京で同じ状況になる可能性はあるのでしょうか? (略) (略) 30代を見ると、重症化率が0.3%だったのが、4月、5月で少しだけ上昇し、変異ウイルスの影響かなと見て取れます。

40代ではそれが顕著です。

(略) 50代までは同じような重症化率の上昇が見られます。

■医療崩壊した大阪で追い込まれた”命の選別” (略) (略) 要するに、医療崩壊してしまったのです。

ーーつまり、人工呼吸器はより若い人を優先して、高齢者はそのまま看取る、積極的な治療を諦めるということになったのですね。

そうです。

(略)これは2度と起こしてはいけないと強く感じる流行でした。

一方、致死率を見ると、今度はその逆のことが4月に起きています。

大阪と東京の60代の致死率の推移 左側が大阪の60代で、右側が東京の60代の致死率を見ています。

患者のうち何パーセントが死亡するかという数値です。

大阪では4月に跳ね上がっています。

そして大阪の致死率は東京の3倍近くになっています。

東京は流行しても医療のキャパシティの範囲内で病床が足りたので持ちこたえました。

つまり、英国由来のアルファ株で流行が起きたとしても、医療の範囲内で診ることができたら、致死率は従来株から格段に上がるというわけではなさそうなのです。

でも医療が崩壊してしまうと、積極的な治療が受けられなくなり死亡リスクが上がってしまう。

70代を見ても同じです。

大阪では、それまで致死率4~5%だったのが、4月の時だけ約3倍の12%まで上がっています。

80代でも同様でした。

東京と比べると、致死率のリスクは3.4倍になっていました。

■感染規模が許容範囲を超えると死者も増える 大事なのは、人工呼吸器が不足していたため、呼吸が苦しい状態でも挿管できずに看取るしかできなくなったということです。

東京都との比較できれいにわかります。

(略) ーー人工呼吸器は物として足りないだけでなく、管理する人材も足りなくなったわけですよね。

物を増やしても動かせる人には限りがあります。

人工呼吸器はハードだけでなく、ソフトも揃えるのが相当難しいです。

(略) 患者数が医療のキャパシティを超えてしまうと、その後はハイリスクな感染者が増えれば増えるほど、重症化するにもかかわらず積極的治療のできない人が増えると考えられるためです。

(略) 大阪の教訓を次に生かさなければいけません。

■東京で春の大阪のような医療崩壊は起こり得るのか? ーーここまで聞いて気になるのは、東京五輪が開催される東京で、春の大阪と同じようなことが起こる可能性があるかです。

(略)緊急事態宣言をうっても、感染者数が多すぎてすぐ感染者が減るわけではないので、重症患者もすぐ減り始めるわけではないことです。

(略)3ヶ月以上は必要になります。

(略)ステージ分類から感染者数を除外することを政府筋が考えているとも聞き、強い危機感を持っています。

記事続く