記録的な高温が続くカナダで、暑さが原因とみられる死者が数十人に上っている。

ブリティッシュコロンビア州の警察は、28日以降に70人近くの突然死に対応したと発表。

多くが高齢者だったという。

警察は、この地域を襲っている熱波が突然死の原因だと述べている。

同州リットンでは29日、摂氏49.5度を記録し、3日連続でカナダの最高気温記録を更新した。

今週に入るまで、カナダでは気温が45度を超えたことはなかったという。

王立カナダ騎馬警察(RCMP)のマイク・カラン巡査長は、「近所の人や家族、知り合いの高齢者などと連絡を取り合ってほしい」と呼びかけた。

「この天候は、このコミュニティーの高齢者や基礎疾患のある人など、健康リスクの高い人々にとって致命的になりかねない。 高温状態が続く中、お互いに気をつけ合うことが必要だ」 RCMPによると、ヴァンクーヴァー近郊のバーナビーおよびサリーで、熱波が原因で69人が亡くなった。

その大半が高齢者か、基礎疾患のある人だった。

リットン在住のメガン・フランドリッチさんは地元紙グローブ・アンド・メイルに、外出は「ほぼ不可能だ」と話した。

「耐えられない暑さ」だと述べたフランドリッチさんは、同じブリティッシュコロンビア州でも比較的気温の低いところに、幼い娘を移動させたと語った。

「できるだけ屋内にいます。これまでの熱波には慣れていましたが、30度と47度では全然違います」 カナダ環境省は、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州に加え、サスカチュワン州とノースウエスト準州、ユーコン準州の一部地域に熱波警報を発令した。

同省の上級気象学者デイヴィッド・フィリップス氏は、「カナダは世界で2番目に寒い国、世界で最も雪の多い国だ」と話した。

「寒波や猛吹雪はよく経験するが、このような熱波はあまり話題に上らない。今はドバイの方が涼しいだろう」 アメリカ国立気象局(NWS)によると、オレゴン州ポートランドでは46.1度を、ワシントン州シアトルでは42.2度を記録し、それぞれ1940年代の観測開始以降で最高となった。

また、熱波の影響で電線が溶け出し、ポートランドでは27日に路面電車が運航を休止した。

当局はツイッターに、被害を受けた電線の写真を投稿した。

ワシントン州スポケーンの電力会社は、住民がこぞって冷房を使い始めたことによる電力消費の急増を抑制するため、輪番停電を行っている。

シアトルのある住民はAFP通信の取材で、シアトルはまるで砂漠のようだと語った。

「普段は華氏60~70度(摂氏15~21度)くらいが素晴らしい気候といえます。みんながTシャツと短パンで外に出られる。でもこの暑さは(中略)ひどい」 アマゾンは28日、シアトルの本社を暑さをしのぐクーリングセンターとして一般に開放すると発表。

ポートランドでも、人々がクーリングセンターに集まった。

専門家は、熱波のような異常気象は今後、気候変動の影響によって増えていくとみている。