三菱電機が鉄道車両向け空調装置で、出荷前の検査を不正に行っていたことが30日までに分かった。

架空のデータを用いて適正な検査を実施したように装うといった行為を1980年代から30年以上続けていた疑いがある。

同社は不適切な検査を認めた上で、「安全性に影響はない」と説明している。

は、今月中旬の社内調査で発覚。

三菱電機によると、長崎製作所(長崎県時津町)が製造する空調装置で、顧客から指示された検査方法を守らず、一部の検査を怠ったり、架空のデータを用いたりしていた。

既に対象製品の出荷を停止し、調査を進めている。

納入先の鉄道事業者へも説明を始めたという。

 鉄道用空調装置は、夏季の冷房から冬季の暖房まで、車内環境を快適に保つ設備。

三菱電機は国内市場でトップクラスのシェアを持ち、国内の新幹線、特急電車、通勤電車などに広く採用されている。

海外展開も積極的に進めている。

 三菱電機では、2019年にエレベーターの部品に国土交通省の認定と異なる材料を使用していたことが発覚。

20年には、欧州連合(EU)向けの車載用ラジオ受信機をEU規格に不適合のまま出荷していたことも判明。

品質管理を軽視する不正行為が相次いでいる。

 三菱電機は今回の不正検査について、「現在、調査を進めている。速やかに対応を進め、内容を公表する予定」とコメントしている。

2021年06月30日09時48分 時事通信