新型コロナウイルスの第三波が続くロシアで、政府はワクチンを受けていない市民の飲食店入店を禁じるなど、 事実上の接種強制へ向けてかじを切った。

自国製ワクチンの安全性に対する国民の不信が根強いためだが、 この方針転換により、接種者が急増し、ワクチンが不足する事態も起きている。

二十八日の新規感染者は二万一千六百人余で、一万人を超える日が約二十日間継続。

一方で、二度のワクチン接種を終えた人は二十三日時点で千六百七十万人と人口の15%にも満たない状況だ。

モスクワ市などは接客業や飲食業者に対し、従業員の六割以上が接種することを義務づけた。

二十八日からは飲食店の利用に際し、ワクチン接種かコロナ罹患(りかん)歴などの提示が必須となった。

南部の保養地でも接種を済ませていない旅行客らはホテルを利用できない。

現地メディアによると一部の州では学校の管理職が教員に「接種するか退職するか」を迫り、接種を強制。

「選択の自由を奪うな」として政府に対し抗議するデモも起きている。

モスクワでは接種者の増加で、国が承認したワクチンのうちの一つが二十二日以降、供給不足に陥っている。