中国は世界最大の自国漁船団に対し、太平洋と大西洋の一部海域におけるイカ漁を一時的に禁止すると発表した。

イカの個体数は、乱獲により激減している。

 世界のイカの漁獲量のうち、7割を占めるのが中国。

同国の遠洋漁船団は、増大する魚介類需要を賄うため、西アフリカや中南米まで赴く。

 中国の農業農村省は29日、世界の主要なイカ漁場となっているアルゼンチン沖の大西洋南西部での自国漁船による漁を、来月1日から9月30日まで禁止すると発表した。

 これに先立ち中国の巨大漁船団に対しては、過剰漁業を行い海の繊細な生態系を壊しているとして、国際社会から批判が出ていた。

 同国の遠洋漁船は2600隻を超え、米国の10倍以上。

うち3分の1近くがイカ釣り漁船だ。

 昨年には、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)を含むエクアドルの保護海域付近で、中国船団数百隻が確認された。

 インドネシア当局は自国海域で密漁を行っていた中国船を多数拿捕(だほ)した他、韓国の沿岸警備隊と中国人漁師らが衝突した際には死者も出た。

 また昨年の研究によると、中国の大型漁船は北朝鮮の海域でも違法操業に及んでおり、その漁獲量は数百億円規模に上ったとされる。