アメリカで極右の福音派牧師としてメディアで活動しているリック・ワイルズ氏は、ウェブサイト『TruNews』の設立者としても知られている。

これまで、同サイトで同性愛や宗教、人種問題などに関し、差別を助長するような数々の陰謀論を繰り広げてきた。

そんなワイルズ氏が、今年5月下旬、新型コロナウイルスに感染し、肺炎と呼吸困難症状のため入院した。

同サイトで明らかにしたところによると、ワイルズ氏はその後すぐに退院したものの、 ワイルズ氏の妻は「まだとても疲弊した状態だ」という。

また、ワイルズ氏の義娘も極度の脱水状態と吐き気などの症状から入院したことや、 少なくとも4人の家族に新型コロナウイルスの症状が見られたことを説明。

家族以外にも、TruNews運営に関わるメンバー間で感染が拡大し、「リック・ワイルズ、及びTruNewsメンバーに祈りを」と読者に呼びかけた。

ところが、このニュースがSNS上で、皮肉を交えて嘲笑の的となっている。

それはなぜだろうか? ワイルズ氏は4月下旬、同サイトのインタビューで、新型コロナウイルスワクチンは「世界的虐殺だ」と発言し、 ワクチン接種を拒否すると明言していたのだ。

また、信者に対し「私たちはサタン(悪魔)による初の世界的虐殺の目撃者になる。あなたは生き残らなければならない。 ワクチンは接種するな」と呼びかけ、「この虐殺による唯一のメリットは、ワクチンにより、 世界から馬鹿な人々が一掃されることだ」とも述べていた。

ワイルズ氏は今回の発言以外にも、新型コロナウイルスについてさまざまな持論を展開してきた。

昨年1月には、「新型コロナウイルスは、無神論をうたう中国共産主義者に対する神の与えた罰だ」と発言。

「トランスジェンダーの若者たち」を含む「精神的反乱者たちのせいで」神の与えた罰は「アメリカにも下されるだろう」とも話していた。

科学的根拠を一切踏まえることがないワイルズ氏の見解や発言は、今後も波紋を呼び続けるだろう。