千葉県八街(やちまた)市の市道で小学生の列に突っ込み、5人が死傷した事故を起こしたのは、酒を飲んでハンドルを握ったプロのトラック運転手だった。

逮捕された梅沢洋容疑者はこれまで目立った事故はなく会社からの信頼も厚かったという。

近隣住民らによると、梅沢容疑者の親族は、地元の地主として知られていた。

専門学校を卒業後、親族が経営するガソリンスタンドで働いていたが、そのガソリンスタンドが廃業。

ガソリンを卸していた縁で、現場近くの運送会社に就職したという。

以来、資材の運搬を担当していたとみられ、運転歴は16年にもなるベテランだったという。

これまでに目立った事故はなく、会社が3カ月ごとに開く安全運転に関する会合にも参加。

勤務態度に、特に問題はなかったとされる。

また、現場は通学路になっているなどし、会社側からは「徐行するように」と注意を受けていた。

梅沢容疑者自身も、地元の「慣れた道」で危険性を十分に認識していたとみられる。

知人の1人は「優しくていい人。飲酒運転なんてそんなことをするような感じではない」と語る。

だが、千葉や東京に資材を運んだ帰りに、酒を飲んで、そのままトラックの運転席に座り、児童らの列に突っ込んだ。

会社では、運転前のアルコール検査などは実施していなかったという。

会社側の担当者は、改めて取材に応じ「二度と事故を起こすことのないよう、社員全員で取り組んでいく」などと話した。

一方、同じ敷地内で暮らす母親(85)も取材に応じた。

梅沢容疑者は酒を普通にたしなむ程度で、誰かに絡むといった悪酔いするようなことはなかったという。

「本当に悪いことをした。子供を巻き込んでしまうなんて申し訳ない」。

母親は力なく話した。

6/29(火) 20:58 産経新聞