中国共産党が運営する英字タブロイドメディア「Global Times(環球時報)」の編集者は、 香港の「リンゴ日報(Apple Daily」の閉鎖をめぐり中国を非難したジョー・バイデン大統領が偽善者だと非難した。

Global Timesの胡??(Hu Xijin)編集長は6月24日、香港の民主化を主張するリンゴ日報を閉鎖に追い込んだ中国を批判するバイデン大統領の声明に対し、 「トランプのツイッターアカウントはどうなんだ?」「パーラーはどうなんだ?」と、反論した。

Xijin編集長の発言は、1月6日の連邦議会議事堂での暴動をトランプ前大統領が扇動したことを理由にツイッターがトランプを追放したことや、 議事堂襲撃後の数日間にアマゾンとアップルが 保守派に人気のソーシャルメディアアプリ「Parler」へのアクセスを制限したことにふれたものだ。

トランプとその支持者たちには「表現の自由」の権利があるとXijin編集長は付け加え、米国政府は「基本的な自由を否定し、 民主的な機関やプロセスを攻撃している」と、非難した。

「リンゴ日報の閉鎖を嘆く人たちは、ツイッターにトランプのアカウントを復活させるよう要求して欲しい」とXijin編集長は書いている。

「そうでなければ、あなたたちは報道の自由を擁護しているのではなく、矛盾した論理と知恵の足りなさをアピールしていることになる」 しかし、Xijin編集長は、重要なポイントを見逃している。

トランプとパーラーは、その行動をめぐって 民間企業から制限を受けたが、リンゴ日報は、中国政府によって事実上閉鎖されたのだ。

中国政府やその支配下にある香港行政府に対して批判的な姿勢を貫いたリンゴ日報は、中国の新国家安全法により資産が凍結され、 ジャーナリスト数名が逮捕されたため、23日に閉鎖を発表した。

この新法は、香港行政府に取り締まりの権限を与えるもので、 リンゴ日報創業者の黎智英(ジミー・ライ)は逮捕され、実刑判決を言い渡された。

バイデン大統領は24日の声明で、「香港と世界のメディアの自由にとって悲しい日だ。中国政府による弾圧の激化は、 香港のジャーナリズムの砦だった『リンゴ日報』が休刊するほどのレベルに達している」と述べていた。

大統領は中国政府に対し、報道機関を標的にするのをやめ、拘束されているジャーナリストやメディア幹部を釈放するよう求めた。