【シリコンバレー=奥平和行】米マイクロソフトの時価総額が22日、初めて2兆ドル(約220兆円)を超えた。

米国企業で2兆ドルを上回るのはアップルに次いで2社目となる。

主力のクラウドコンピューティング事業が拡大しているほか、独占などにまつわる規制強化のリスクが低いとみられていることも評価につながったようだ。

22日の米株式市場でマイクロソフト株は続伸し、上げ幅は一時1%を超えた。

新型コロナウイルスの流行に伴いクラウド事業の成長が加速し、2021年1~3月期まで17四半期連続で2ケタ増収を確保している。

時価総額は約2年2カ月で倍増した。

アルファベット(グーグル親会社)やフェイスブックといった米IT(情報技術)大手は金融緩和のなか資金の流入先となってきた。

ただ、グーグルなどは米独禁当局から反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴され、規制強化の動きも目立ってきた。

アマゾン・ドット・コムは賃金上昇によるコスト増大の懸念も強まっている。

一方、1990年代に反トラスト法をめぐって米司法省と鋭く対立したマイクロソフトは過去の教訓を生かし、今回は問題から距離を置いている。

さらに高い成長率を維持しており、市場関係者の間では「クオリティーグロース(質の高い成長)銘柄に資金が集中しやすくなっている」との声が上がっている。

2021年6月23日 8:13 (2021年6月23日 8:25更新)