06/22(火) 14:38  極細の糸で織った生地で「天女の羽衣」として海外にも販路を広げていた石川県七尾市の天池合繊が自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。

負債総額はおよそ3億5000万円とみられています。

 帝国データバンク金沢支店によりますと、天池合繊は6月18日付で弁護士に事後処理を一任し、自己破産申請の準備に入ったという事です。

 天池合繊は1956年に創業し、スポーツウェアや婦人服などのほか、産業資材向けなども手掛け、97年12月期には4億2000万円の売り上げを計上していました。

 2006年には、髪の毛の5分の1程度の極細の糸で織った「天女の羽衣」を開発し、小林幸子さんが紅白の衣装に採用するなど国の内外から注目を集めました。

 しかし新型コロナの感染拡大によるアパレル不況で、本業の受注が急減し、天女の羽衣も海外輸出や国内の百貨店向けが大幅に落ち込んだことから、2020年12月期の売上高は、前の期のおよそ3分の1程度にまで落ち込んでいました。

 帝国データバンクによりますと雇用調整助成金などを活用して何とか経営を繋いできたが、資金繰りの悪化と先行きの見通し難から事業継続を断念したという事です。

 負債総額はおよそ3億5000万円で、さらに膨らむ可能性があるということです。

 なお天女の羽衣事業については、5月に小松マテーレの子会社を中心とした新たな会社が設立され、その会社に事業ごと移管されているということです。