テレビで放送された水泳選手の映像の静止画をアダルトサイトに載せたとして、警視庁はサイト運営会社員の寺田祐三容疑者(36)=堺市北区百舌鳥赤畑町5丁=を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで逮捕し、22日発表した。

「利益を優先した」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は、2018年8月、テレビ番組で放送された複数の女子中学生が泳ぐ映像から切り出した静止画17点を、勤務先が運営するアダルトサイトに無許可で掲載し、テレビ局の権利を侵害したというもの。

「見どころは胸のふくらみ」といった文章を添えていた。

 保安課によると、この会社は約30のアダルトサイトを運営し、今年4月までの約4年間に約1億600万円の広告費を得ていた。

同課は会社や同僚の関与について調べるほか、選手への名誉毀損(きそん)容疑でも捜査するという。

 東京五輪・パラリンピックを控え、選手の盗撮被害や画像・動画の性利用をいかに防ぐかは大きな課題になっている。

日本オリンピック委員会(JOC)など7団体は昨年11月に抗議声明を公表し、公式サイトに通報窓口を設けた。

大会組織委員会も今年3月、競技会場での禁止行為に「アスリート等への性的ハラスメント目的の疑いがある写真や映像の撮影」などを加えた。

 画像・動画の性利用を防ぐ狙いで、警視庁がテレビ局を被害者として摘発したのは今回が2例目。

千葉県警は今月21日、スポーツ選手の画像をアダルトサイトに掲載したとして、男を名誉毀損の疑いで逮捕している。

2021/6/22 18:52