ワクチン接種については、もう一つの問題がある。

それは、アナフィラキシーショックなどの諸事情によって“あえて”接種を行わない、行えない人々に対する圧力“ワクハラ”だ。

ある30代の地方公務員の男性は「周りから『何で打たないの?』とか5人以上から聞かれまして… 圧力というか、奇怪な者を見るかのような視線は感じた」と自身の経験を振り返る。

また看護師のAさんは過去にアナフィラキシーショックを起こした経験があり、医療従事者のワクチン接種は受けなかったという。

「ナースの師長さんが、私だけがまだ1回も受けていないと。『それはどうなの?』 『これはどうするの?』 『今後どうする考えでいるの?』など、受けないのはあり得ないというぐらいの圧を感じた。これは働いてはいけないという感じになった」 その後、Aさんは8年間務めた病院を退職。

再就職しようと試みるも… 「2回受けていない方は申し訳ないですけどもお断りさせていただきます」という定型句のような返事ばかり。

結局、25件中24件は面接すらしてもらうことができなかったという。

Aさんは自身の身に降りかかったワクハラについて「それが任意と言いながら、結局は現場で働くなったときに、 とくに医療従事者なんかは拒否できない。それが一番つらい」とやり場のない思いを明かした。