東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長21日、政府・組織委・東京都・IOC・IPCの代表が集まる5者協議を開いた後に記者会見した。

東京大会をめぐっては政府の新型コロナ分科会の尾身茂会長ら感染症専門家が先週、「無観客開催は、会場内の感染拡大リスクが最も低いので、望ましいと考える」などとする提言を政府や組織委に出している。

記者からは専門家が懸念する中、なお観客を入れて大会を開催するのはなぜか、という質問が出た。

 橋本会長は「東京大会というのは8年前に開催を約束したこと。状況が変わったからこそやる必要がないという指摘もしっかりと受け止めるが、今回『中止』ということが尾身会長からも提言にはなかったので、いままでやってきたことの集大成として、しっかりとした対策を含めながら、8年間の準備をしてきた東京大会を開催に向けて努力をしていきたい」と語った。

尾身会長から「大変高い評価いただいた」  尾身会長らからの提言については、「会場内のリスクを抑えるためには無観客が望ましいと言うご意見、ご指摘をいただいた」と説明。

一方で、「観客を入れたときのことを想定した提言もいただいた。多くの国内外におけるスポーツイベントについては、実際に有観客で行われ、しっかりしたエビデンスが示されている。現段階としてはしっかりとした対応をすることによって、政府のイベント基準に則った形で開催が可能だと判断した」とした。

 また、「感染を抑えるためのプレイブック、あるいはいままでの組織委の感染対策については大変高い評価を尾身会長からいただいた」とも明かした。

橋本会長は「さらに徹底して感染対策に努めていくことによって、人流についても指摘いただいた通り、できる限りの対策を打ってやっていきたいと考えている。ただ、状況によってやはり大変困難な状況になっていく場合には、無観客というのは、当然そういう対応をしなければいけないというふうに思っている」と述べた。