世界で最もコストパフォーマンスの良い食事は、個人的には吉野家の牛丼だと思っています。

新興国の屋台に行けば、もっと安い食事があるかもしれません。

しかし、清潔な店内で、美味しく、サービスの良い食事を、わずか400円足らずで安定供給できる飲食店は、日本以外には見当たりません。

最近読んだ「安いニッポン 価格が示す「停滞」」という本は、日本の物価が世界の最安値になっていることを、教えてくれます。

その根底にある原因は、日本国内の賃金が上昇しないことです。

購買力平価で比較すると、今や韓国やイタリアよりも賃金が安くなっていると紹介されている(90ページ)のには驚きました。

日本の賃金が上がらないのは、海外に比べ生産性が低く、グローバルな労働力として評価されない人が多いからだと思います。

グローバルに活躍できる人であれば、海外で高い給料が提示されれば、そちらに転職する人もいるはずです。

そして、国内で低賃金のままでいても、物価水準が低ければ、それなりの暮らしを維持することができます。

安全で清潔な日本は、賃金が低くても生活しやすい国なのです。

国内にいると、グローバルに比較して「貧乏になった」ことに気が付きにくいのです。

しかし、このような状態が継続すれば、生産性の低い仕事だけが国内に残り、優秀な人材は海外に流出していくことになります。

生産性が低いまま企業価値が上昇しなければ、日本企業は外国企業に買収されてしまうことになります。

日本人がグローバルな労働力として活躍できるためには、まず英語でのコミュニケーション能力が最低限の条件となります。

そして最新のテクノロジーを学ぶことで生産性を高め、給与を高めることができるはずです。

どちらも今の日本の教育では提供されていないものです。

でも、そのような機会が得られるようになったとしても、居心地の良い日本のぬるま湯に慣れてしまった人たちは、敢えて変化を望まないのかもしれません。

2021年06月21日 14:24 全文