脱北ヒロイン、米エリート校に広がる“お目覚め文化”に「北朝鮮と似ている」との苦言で物議 アメリカの名門大学に編入したのに…がっかり? 脱北者で人権活動家のパク・ヨンミ(27) は、現在ニューヨークに在住し、難関エリート校のひとつであるコロンビア大学に通っている。

2016年に韓国の大学から編入したのだ。

彼女がアジア圏だけでなく、欧米諸国でも注目を集めたきっかけは、2014年の国際会議でのスピーチだった。

彼女はアイルランドで開かれた18~30歳の若者による国際会議「One Young World」に参加し、壇上で涙ながらに北朝鮮の悲惨な実情や、常にレイプや死と隣り合わせだった中国での脱北生活について語った。

その様子は世界中で報じられ、英メディアBBCが毎年発表する、世界に影響を与えた「100人の女性」にも選ばれた。

また、2年間にわたる壮絶な逃亡生活について赤裸々に綴った伝記『生きるための選択』(2015年)は、日本でも話題になった。

そんな彼女が今月、コロンビア大学の講義や構内に広がる「ウォーク(お目覚め)文化」について、「北朝鮮で見たものと非常に多くの類似点がある」と述べたことが物議を醸している。

いったい北朝鮮とアメリカのエリート校の何が「似ている」というのか。

彼女が米メディア「フォックス・ニュース」に語ったところによれば、それは、そこにいる人々が抱える「反西洋的な感情と集合的罪悪感、そして、息苦しいほどの政治的正しさ(ポリティカル・コレクトネス)」だと言う。

たとえば、人種問題や白人の特権についての議論では、「人が祖先の出処に基づいて分類されていた、北朝鮮のカースト制度を思い出さざるを得ないことも多々あった」し、講義では、現代の社会問題の多くは「白人男性のせいであると説明された」。

あの白人男性は差別主義者だ、搾取者だと非難する様子は、まるで北朝鮮で教えられてきた「反米プロパガンダのようだ」。

アメリカの権力者をクズだ、ろくでなしだと学校で教えるのは、北朝鮮だけだと思っていた、と語っている。

また、入学後のオリエンテーション中に、英国の18~19世紀の作家で、近代イギリス長編小説の頂点と評価されてきた「ジェイン・オースティンの作品を楽しんだ」、彼女の作品などの「古典文学が好きだ」と話したところ、学校の担当者からこう諭されたと明かす。

「彼女が植民地主義的なマインドセットの作家のひとりだってわかってる? 彼らは差別主義者でレイシスト。無意識のうちにあなたを洗脳している」と。

ヨンミは、ジェイン・オースティンをはじめ、古典文学を愛読することは「良いことだと思っていた」ので、この反応にはとても驚いたと言う。

こういった反応を、彼女は思想の「検閲だ」と述べている。

「人々は自発的にお互いを検閲し、沈黙させ合っている」。

そして「皆が同時にひとつのイデオロギーに夢中」になっていることについて、こう警告を鳴らす。


「私は(コロンビア大学で)物事に対する幅広い思考力を学べると、期待していた」。

しかし、学校側は、学生の考える力を養うことよりも、「こう考えるべきだという方向性を生徒に強制している」。

「学生の批判的思考(クリティカル・シンキング)を奪おうとしている」。

「北朝鮮でもここまで酷くなかったと思う」。

孤立していることすら「知らない」 彼女はクリティカルな思考ができない恐ろしさについて、こう語っている。

「私は北朝鮮にいたとき、親愛なる指導者(金正恩)は、(自分たちと同じように)飢えていると信じていた。彼が太っているなんて思いもしなかった。彼が太っている可能性に私が気づかなかったのはなぜか。それは、私がクリティカルに物事を考える方法を学んだことがなかったからだ」 いま、アメリカで起きていること、ウォーク文化はそれと同じようなものだと、彼女は言う。

「人々は物事を見てはいるが、クリティカルに考える能力を失っている」。

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