演出家の宮本亞門氏(63)が東京オリンピック・パラリンピックを厳しく批判した。

その発言が波紋を呼んでいる。

宮本氏は6月20日、『日刊ゲンダイDIGITAL』にアップされた記事で“コロナ禍で世界的な格差が進んでいるため、選考もフェアでない状況が生まれている”とコメント。

「五輪憲章が言う『人類の尊厳や平和な社会の模範』とは、正反対の強引な弱肉強食で強権的な状況です」と指摘し、こんなエピソードを語っていたのだ。

「東京の招致決定後、あるトップの方とお会いした時、招致が決まった会場で、裏でいかに大金の現金を札束で渡して招致を決めたか、自慢げに話してくれたのです。驚いた私は『それ本当の話ですか?』と言ったら笑われました。『亞門ちゃん若いね。そんなド正直な考え方で世の中は成り立ってないよ』」 「五輪憲章に反するのでは」といい、裏金の存在も示唆した宮本氏。

ネットでは、こんな声が上がっている。

《そんな当たり前に「裏金」って言うてた人がおったんか。

それが当たり前だったんか》 《五輪憲章に照らした問いはシンプルだが重い》 《本当に誰のための五輪なんだろう》 ■「復興五輪も架空だった」…宮本氏の悔恨 17年、東京五輪の公式イベントで演出を担当した宮本氏。

しかし今年3月、『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)では東京五輪に対して「日本から中止の意思を表明するべきだと思います」と発言。

そして、こう話している。

「オリンピックは日本だけのものでなく、世界のものであり、先進国だけでなく、後進国のものでもあります。今の感染状況の世界を冷静に見てて、インド、ブラジルを含めて……。皆さん切り裂かれちゃうんですよ、国民の気持ちが」 さらに5月には『東京新聞』の取材に対し、「招致決定当初、『世界一お金がかからない五輪』や『復興五輪』といった発言を信じようとした」と明かしながらも「大会経費は倍以上に膨れ上がり、福島第一原発事故の後処理も進まない、全て誘致のための架空のものだった」「悲惨な現実を見て『何ということに加担してしまったんだ』と罪悪感にさいなまれました」と悔恨を明かしている。

Twitterでは宮本氏の言動に対し《今更そんな話されても信じるかよ? 卑怯者の裏切者にしか見えんよ》《もっと早くに云えよ》との声も上がる。

そのいっぽうで《オリンピック開催の裏側に行って尚倫理観を持ち続けられた亞門さんを尊敬します》《よりたくさんの人に亞門さんの言葉を知ってほしいと思います》との声も。

大事なのは“いま何を考え、どうするか”ではないだろうか。