【インタビュー】イタリア代表が欧州の祭典で快進撃を繰り広げている。

トルコ、スイス、ウェールズを立て続けに撃破し、3戦全勝で決勝トーナメントに進出。

元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が復活を遂げたチームの強さに迫る。

  ◇  ◇  ◇ 欧州各リーグは現在、オフ期間中。

移籍市場もまだそれほど活発ではないためか、世間の注目はもっぱら2つのビッグトーナメントに注がれていますね。

言うまでもなく、EURO(欧州選手権)とコパ・アメリカ(南米選手権)です。

ということで今回はEUROで快進撃が止まらない、ロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表について語りましょう。

まずは単刀直入に一言。

「欠点が見当たらない」。

これが今の代表に抱いている私の率直な印象です。

EUROにて各国の初戦をそれぞれチェックしましたが、イタリアレベルに良いサッカーをしている国はない。

少なくとも私はそう感じました。

略 ご存じのとおり、アッズーリ(イタリア代表の愛称)は18年のロシア・ワールドカップでは予選敗退。

60年ぶりに本大会出場を逃しました。

いわばどん底まで落ちました。

ですが、その直後に監督となったマンチーニが見事なまでにチームの立て直しに成功しました。

今はみんなが同じ方向へと突き進んでいる印象です。

略 全選手が、チーム全体の機能性を第一にプレーしています。

どの選手が起用されても、一定のレベルを保てているのも、これが要因でしょう。

全員に浸透した「フォア・ザ・チーム」の精神。

これが今のイタリアを支える1つのキーワードとも言えますね。

略 イタリアサッカーはつい最近までも、守備的なサッカーの代名詞「カテナチオ(カテナッチョ)」で括られることが決して少なくなかった。

まずは失点をせずに、そして最少スコアでとにかく勝ちきる。

俗に言う、ウノゼロ(1-0)の美学です。

しかし、今の代表は、そういったスコアに対するこだわりもまったくない。

1-0、2-0とリードを広げても、攻勢の手を緩めず、常に追加点を狙いにいく。

後半に入っても前線から積極的にプレスを仕掛け、敵陣でボールを奪い返す。

そんなシーンもよく見られます。

EUROにおけるイタリア代表は、ボール奪取率が最も高いチームのひとつでしょう。

イタリアサッカーはここ数年で大きく変貌を遂げました。

自陣に引いてカウンターを仕掛けるだけの、かつての消極的な姿はもうありません。

イタリアは今、まさにモダンサッカーを展開している。

そう言い切ってもいいでしょう。

もちろん優勝できるどうかはまた別問題。

ただこれだけは、はっきり言えます。

今のイタリア代表を止めるのは決して容易ではない、と。