身体能力の高さがすべてのベースになっている 現在行われているEURO2020もそうだが、近年のサッカー界ではフィジカル自慢の活躍が目立つ。

欧州サッカー界ではスピード、高さ、パワーを備えた身体能力の高い選手が幅を利かせており、プレイスピードも格段に速くなっている。

それが現代サッカーのトレンドというものだが、その流れの中でファンタジスタと呼ばれるようなテクニシャンは減少傾向にある。

かつては派手な足技で観衆を魅了するプレイヤーがいたが、今はそうした選手よりスピードのあるアタッカーが好まれやすい。

攻守の切り替えが早いスピーディーなサッカーも楽しいが、観衆の度肝を抜く足技を披露してくれる選手が少なくなっていることは残念でもある。

英『The Guardian』によると、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラも現代フットボールの流れについて次のように語っている。

「僕がサッカーを始めた頃よりも試合のペースは上がり、よりフィジカル的になっている。10番タイプの選手はほとんどいない。マジック、ファンタジーの要素は減っているね。フットボーラーはより速くなった。走力があるため、ドリブルも必要ない。あらゆる意味で選手たちは進化している」 特にスペインの選手たちは変化を強く感じているかもしれない。

シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガス、チアゴのようなプレイヤーは減少傾向にあり、ゲームメイカーと呼ばれる選手たちの価値はやや低下していると言ってもいい。

ファン・ロマン・リケルメ、アンドレア・ピルロのような1本のパスで局面を変えてしまう天才肌のパサーも少なくなっている。

現代サッカーでは、スピードに難のあるプレイヤーが生き残りにくくなっているのだ。

EURO2020も展開が早く、パワーとスピードで強引に局面を変えてしまうFWが目立つ。

それも面白いが、ボールを持つたびに観衆をワクワクさせるトリックスターが減ってしまっているのは寂しいか。