徳力基彦 | ブロガー/noteプロデューサー 6/6(日) 0:15   最近Googleが、YouTubeプレミアムのテレビCMを本格的に展開しはじめたことが、ネット界隈でちょっとした議論を呼んでいます。

「いつでもどこでも、楽しみが途切れない」というキャッチコピーで、YouTube Japan 公式チャンネル上には6種類の広告が公開。

それぞれ、バックグラウンド再生などのYouTubeプレミアムのメリットを訴求している動画になっているのですが、テレビCMでメインで展開されていると思われるのが、「広告なし」を訴求したバージョンです。

テレビCMで広告の非表示を訴求 このテレビCMでは、ヨガをしている最中に広告がはじまってしまって困るという、YouTubeを使っている人なら誰もが感じたことのあるであろう状況を例に、YouTubeプレミアムなら広告が出ないという内容を訴求しています。

無料版は広告が表示され、プレミアムなどの有料版にすれば広告が出なくなるというのは、いわゆるフリーミアムと呼ばれるビジネスモデルでは普通の話で、特に珍しい話ではありません。

ただ、これまでYouTubeの広告表示のされ方に不満を持っていたユーザーからすると、このYouTubeの自らの広告モデルを自己批判するようなテレビCMは、ツッコミどころ満載。

ツイッターを検索すると「YouTubeも広告邪魔だと思ってたんだ」、「楽しみを途切れさせてたのはYouTubeでは」や「広告を無くせるのを広告でアピールするのか」という趣旨の発言を多数見つけることができます。

テレビCMを使って自社広告モデルの否定? ただ、この話は自虐的なテレビCMをYouTubeが始めたという笑い話では終わりません。

このテレビCMを何度も見せられて心中穏やかではないのは、普段からYouTubeに広告を出稿している広告主の方々です。

ツイッター上にも、自分達が支払っているYouTubeの広告費を使って、その広告を自己否定するテレビCMを流すのか、という広告主らしき方々の恨み節の声が散見されます。

なにしろYouTubeといえば、インターネットの動画広告市場における最大のプレイヤー。

直近の2021年第1四半期の収支報告でも、前年同月比で脅威の49%増というスピード感で収益を伸ばしており、2021年の通年の収益は3兆円を上回り、YouTube単体でネットフリックスの予測収益を超える可能性があるとまで言われているのです。

参考:YouTubeの「成長が止まらない」ワケ、広告収益激増で好調ネットフリックス超えへ みずからの広告ビジネスによってそれだけの巨額の収益をあげながら、その収益を自らのユーザーを広告が表示されないYouTubeプレミアムに誘導するべく、テレビCMの広告費に大量投下しているとなると、広告主の中に不満や不安が募る方が出てくるのは当然とも言えるでしょう。

Googleが挑む広告依存からの脱却      ===== 後略 ===== 全文は下記URLで