◆偏差値35未満? 誰でも入れるおバカな大学「Fラン大学」とは 「Fラン大学」とは偏差値が35未満と極端に低く、合否判定の目安となるボーダーラインが設定できない大学の総称です。

もっと広い意味では、基礎学力が十分ではない学生が多いせいで、大学教育がままならない大学のことを指します。

中には、中学英語から復習しないと授業が成り立たない大学もあるほどです。

Fラン大学の背景には、少子化が関係しています。

1990年代に約200万人だった18歳人口は、120万人弱まで減少しました。

そんな中、90年代は30%前後だった大学進学率が、直近では約55%にまで上昇しています。

つまり、少子化が進んでいるものの、大学生の数自体はそれほど減っていないということです。

さらには、この間、国は大学の数をどんどん増やしたため、次第に定員を満たせない大学が増えてきました。

こうして、大学志願者より大学定員の方が上回る、いわゆる「大学全入時代」を迎えました。

Fラン大学は、このように大学の定員を満たせないことが背景にあります。

◆「大学全入時代」へ突入し、ゾンビのように生き残るFラン大学 大学全入時代を迎えると、経営破綻する大学が続出するのではないかと懸念されていましたが、今のところそのような実態は見られません。

つぶれると思われた大学が、なぜかゾンビのように生き残っているのです。

その大きな理由が入試形態の多様化です。

中でも、私立大学を中心に推薦型入試で入学者を確保する大学が出てきたことがあるでしょう。

これまでの大学入試では、受験教育と揶揄されるように知識偏重になっていたことが問題視されました。

この問題に対して、文科省は「過度に学力検査に重点を置かないように、人物重視のAO入試や推薦入試を取り入れる」ことで解決を図ろうとしたのです。

ところがねらいとは裏腹に、学力検査を一切課さずに入学を許可する大学が出てきました。

経営上の理由で、学生の質にこだわっている余裕がないためです。

この結果、基礎学力が十分でない学生が入ってくる大学が増えてしまったというわけです。

もう少し詳しく説明すると、学力検査で合否が決まった一般入試に対して、推薦入試は高校での定期テストの成績(平均評定値)でほぼ合否が決まりました。

このため、一般入試で合格するだけの実力(偏差値)がない生徒でも、そこそこの評定値を持っていれば推薦入試で合格を勝ち取ることが可能だったのです。

実際、模試では「E判定」なのに、推薦入試では合格するという“ねじれ現象”が数多く見られました。

個別の大学名は伏せますが、全国レベルで名の知れた難関と呼ばれる大学でも、その傾向は見て取れます。

このような大学では、受験偏差値から2.5~5.0ポイントを引いた値が、実際に入学してくる学生の学力(入学者の偏差値)という衝撃の事実もあるほどです。

このように、私立大学の中には推薦入試で募集定員の半分近くを埋めてしまい、残りの半分を一般入試で競わせることにより、見かけ上の偏差値を保っているという学校が少なくありません。

これは、受験偏差値という大学のブランドも維持しながら、毎年一定数の学生を確保できるという、まるで錬金術のような仕組みとしていまだに続けられています。

6/6(日) 21:50配信