初対面の女性を70カ所メッタ刺し 「少年と被害女性に面識はなく、店の利用も初めてだった。女性は少年の待つ部屋に入って間もなく店に助けを求める電話をかけたが、 10分も経たないうちに少年に襲われてしまった。 少年は刃渡り20センチほどの包丁で女性を70カ所もメッタ刺しにし、さらに電話を受けて駆けつけた男性従業員の腹部を深く刺して逃走した。 女性は下着だけの状態でベッドの脇に倒れた状態で発見された。  少年は警察の取り調べに『人を殺す動画を見て刺激を受け、無理心中を撮影しようと思ったが、女性に断られケンカになった』と供述しているようだ」(社会部記者)  被害女性を知る近隣住民は動揺を隠せない。

「犬を連れておばあちゃんのお墓参りをしている姿をよく見かけました。お父さんは元々校長先生をやっていて、 お母さんも教職関係でとても立派なお家。友達にも慕われてあんなに明るかった彼女が亡くなってしまったなんて信じられません……」  19歳の少年は、いかにして凄惨な事件を起こすに至ったのだろうか。

サッカー部で起きた議論で…  少年が育ったのは、新宿から電車で1時間ほど離れたあきる野市。

タクシー運転手の父を持つ4人家族で、中学校ではサッカー部に所属するごく普通の少年だった。

「苗字と名前の一部を取ったあだ名で呼ばれていました。友達は多い方ではなかったですね。 サッカー部ではサイドバックのポジションで、レギュラーではありませんでしたが練習は真剣に取り組んでいました。 印象に残っているのは、練習方針を巡って部活内で議論になったときに、彼は自分の主張を決して曲げなかったんです。 普段はおとなしくて控えめな性格だったので、そんな頑固な一面もあるのかと周囲は驚いていました」(中学校の同級生) 高2の1学期に学校へ行かなくなった  少年は中学を卒業すると公立高校に進学したが、高校2年生の時に通信制高校に編入している。

「2年生の1学期の途中で、急に学校へ来なくなりました。夏休みが終わって2学期が始まった時に、先生からクラス全体に彼が転校したことを告げられました。 友人もいなかったわけではないですがクラスには馴染めていなくて、いじめがあったという話も聞いたことがあります」(高校の同級生)  警察の捜査に対して少年は「16歳の頃に初めてデリヘルを利用した」(社会部記者)と供述している。

少年と死亡した女性の間に面識はなかったが、 「風俗は少子高齢化を促進させるので、あんな商売をやっている人間はいなくていい」とも話しているという。

職場で起こした金銭トラブル  編入した通信制高校を卒業後、少年は高齢者施設や工場勤務など職を転々としていた。

 少年が一時期働いていた道路整備の現場で一緒だったという人が職場での人となりをこう話す。

「知人の紹介で入ってきたのですが、仕事を始めてすぐに『少年がお金を払わない』と社内で金銭トラブルが起きました。 先輩から物を買った代金を払わなかったようで、にもかかわらず休憩時間になるとコンビニでiTunesカードを購入してスマホのゲームアプリに課金していたので、 白い目で見られていました。『パズドラ』にハマっていて、課金で揃えた強いモンスターを見せてきたこともあります。同時に『ドラクエ』のアプリもやっていましたね。  ただ当初から遅刻と無断欠席が続き、2週間ほどでぱったり来なくなりました。最終的にお金は払ってもらえなかったと聞いています」  学校でも職場でも孤立しがちだった少年が起こした悲劇。

現在も捜査は続いている。