愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕されたリコール活動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)が、「スパイが不正署名を紛れ込ませた」などの「陰謀論」を利用し、周囲に不正への協力を求めていたことが関係者への取材で分かった。

米国で拡大した陰謀論「Qアノン」の信奉者など、極端な流言を信じた人々が行動を過激化させる例は世界的に報告されている。

事件の背景にも陰謀論の影が見え隠れする。

 「リコールを妨害するスパイが不正な署名を紛れ込ませた」「外国の勢力と大村知事が結託し邪魔をした」。

アルバイトを動員した大量の署名偽造疑惑が発覚した二月以降、署名集めに関わったボランティアの一部は本紙取材にこう訴えた。

 会員制交流サイト(SNS)でも「事件は仕組まれていた」「反対派の妨害工作だ」などと根拠を示さない一方的な主張が多数、投稿された。

同じような意見に繰り返し触れ、信じ込む「エコーチェンバー現象」が起きた可能性がある。

 事務局関係者によると、偽造を主導したとされる田中容疑者は自ら、こうした陰謀論を周囲に吹聴していた。

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2021年6月6日 5時00分