カナダの先住民寄宿学校の跡地から215人の子どもの遺骨が発見され、カナダ全土に波紋が広がっている。

政府は過去に子どもを家族から引き離して寄宿学校で生活させるなどの同化政策を実施し、謝罪もしているが、当事者団体は全ての学校跡地で調査をすべきだと訴えている。

 遺骨が発見されたのは、カナダ西部バンクーバーから250キロ北東にあるカムループス。

地元の先住民団体によると、遺骨は5月下旬に最新式のレーダーを使い、地中を調べて見つかった。

「3歳ほどの子の遺骨もあり、記録されていない死者だ」という。

 カナダは1867年に建国されたが、現在は「ファースト・ネーション」などと呼ばれる先住民に対する同化政策は英領の頃からあった。

カナダ政府によると寄宿学校は全国に139校設けられ、15万人以上の児童・生徒が親元から強制的に引き離されて生活していた。

今回遺骨が見つかったのは最大の寄宿学校で、カトリック教会が運営。

1950年代には最大500人が学んでいたという。

 カナダ最後の寄宿学校は96年に閉鎖され、2008年には当時のハーパー首相が同化政策について謝罪。

15年に出された報告書は、寄宿学校における身体的虐待やネグレクトの実態を明かし、「文化的ジェノサイド」と結論づける一方、「死者数は完全にはわかりそうにない」としていた。

朝日新聞社 6/5(土) 14:00