新型コロナウイルスのワクチンを巡り、64歳以下への接種について、自治体の準備状況に差が出始めている。

高齢者接種の対応に追われ、作業が追いついていない自治体もあれば、6月中に接種券を送り、接種を始めるところもある。

「高齢者接種のことで頭が痛いのに、先のことにはとても注力できない」。

65歳以上の接種対象者が約97万人に上る横浜市。

担当者は途方に暮れた様子で話す。

 横浜で高齢者向けの集団接種が始まったのは5月17日だ。

今も予約の取りにくい状況が続いており、「電話がつながらない」などの声が市には届く。

64歳以下の対象者は、高齢者の2倍以上の約230万人。

担当者は「予約がとれない高齢者がいる中で、次の計画を発表すると騒ぎになってしまう。人口が多く、他の自治体と同じようにはいかないことを理解してほしい」と訴える。

 札幌市では6月に入っても65~74歳の住民に接種券を配れておらず、64歳以下への発送について担当者は「検討できる段階ではない」とする。

 時間がかかっている一因は、75歳以上の接種を巡る混乱だ。

市では5月10日に75歳以上の約27万人に接種券を発送し、19日から予約の受け付けを開始する予定だった。

しかし、この日より前に予約を受け付ける医療機関が相次ぎ、問い合わせが殺到した。

現在、予約方法を再検討しており、担当者は「混乱が起こらないよう、段階を踏んで進めたい」と理解を求める。