札幌市の高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種予約が5月19日に始まってから2週間あまり。

今なお予約が取りづらい状況が続いている。

かかりつけ医など医療機関での接種では予約日が4カ月先になる例も出ており、しびれを切らして集団接種会場での予約に切り替える人も。

ネットに不慣れな高齢者の予約をサポートする動きも始まっている。

 札幌市豊平区に住む男性(83)は、ワクチン接種予約の受け付けが始まった5月19日、自宅近くの医療機関に電話予約しようとしたがつながらず、翌日に直接出向いて予約した。

しかし告げられた接種予定日は「10月6日」。

「国は高齢者への接種完了を7月末に終えると言っているのに」と驚いた。

 男性はその後、札幌市の集団接種会場の予約に空きがあることを知り、電話で予約をとりなおし、6月中に接種できる見通しという。

「自宅の近くで接種を受けたかったが、10月までは待てない」と話す。

 この男性が接種予約していた医療機関の担当者によると、予約の問い合わせが殺到し、接種予定日が10月以降になっている人もいるという。

ただ、男性のように集団接種に切り替えた人も出ており、予約枠が空けば別の人に電話し、予約を前倒しにしてもらっている。

担当者は「日々状況が変わり、対応に追われている」と話す。

 札幌市は高齢者のワクチン接種では、まずかかりつけ医で行うことを勧めている。

集団接種は個別の医療機関での予約が取れない場合に使うよう求めている。

しかし個別の医療機関では予約に対応しきれず接種日が先になる場合がある。

早期接種のため集団接種の予約を取り直すケースも目立っている。

朝日新聞社 新型コロナウイルスワクチンの接種のネット予約をサポートしてもらった浅香利夫さん(左)=2021年6月2日、札幌市中央区の中央区東まちづくりセンター(朝日新聞)