ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、現在のF1は「ビリオネア・キッズ・クラブ(億万長者の子供のクラブ)」と呼ばれるような時代を迎えているが、こういう状況を変えていく必要があると語った。

2020年に通算7回目のF1ドライバーズタイトルを獲得した36歳のハミルトンは、スペインの日刊スポーツ紙「AS」に次のように語った。

「自分の考えていることがそれほど重要なことなのかどうかは分からないし、今が良い世代なのか悪い世代なのか判断することができるかどうかも分からない」 「僕の場合はニコ(ロズベルグ)や(ロバート)クビサと一緒に来たし、(フェルナンド)アロンソは僕のすぐ前だった。あのころはシューマッハ時代だったし、常にそういう時代があるものさ」 「僕個人としては、僕たちは今、ビリオネア・キッズ・クラブになってしまった時代に生きていると思っているよ」 ハミルトンが示唆したのは、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ニキータ・マゼピン(ハース)、ランド・ノリス(マクラーレン)、そしてミック・シューマッハ(ハース)など、大富豪の父を持つ若手ドライバーたちのことであるのは間違いないだろう。

「もし、僕が労働者階級の家庭からもう一度やり直すとしたら、今の僕のようになるのは不可能だろうね。なぜなら、ほかの少年たちはもっとたくさんのお金を持っているからね」 そう続けたハミルトンは次のように付け加えた。

「僕たちは、こういう状況を変え、このスポーツをお金持ちだけでなく、もっと質素な生活をしている人たちにも手が届くものにするよう取り組む必要がある」 一方、2022年にはこれまでとは全く異なる新たなF1技術レギュレーションが導入されるが、ハミルトンはその方向性に不満を持っているようだ。

「F1にいるならば、そのテクノロジーやバジェットキャップ(チーム予算上限)の複雑さ、今後の開発がどれほど難しいものになるのかを理解する必要がある」 「僕が18インチタイヤのテストを行ったのは、その違いが何なのか、それがドライバーである僕にどう影響するのかを理解するためだった。クルマはより重くなり、スピードも落ち。そして、僕から見ればそれは一歩後退するように思えるよ」 2022年に新たに導入される18インチホイール用のタイヤテストに参加したときのことに言及しながらそう語ったハミルトンは次のように付け加えている。

「僕たちはもっと速く、もっと効率的になるべきなんだ。今よりも軽かったときのクルマは良かったよ。でも、責任者たちが決めたことだし、そのことに関して僕たちにできることは何もないよ」