夫婦共働きが主流となったいま、専業主婦を希望する女性には世間から厳しい目が向けられがちだ。

しかしそうした女性にも、それなりの言い分がある。

お悩み解決掲示板に5月上旬、「専業主婦希望でした。 現在、結婚したいのかもわからない状態のアラフォーです」というスレッドが立った。

スレ主は自分の「専業主婦願望」が婚活では不利と自覚しつつ、 「老後までずっと働き続けるなら、妥協して我慢するしか結婚できないなら独身でいいや~と思ってしまいます」 と現在の心境を語る。

どうせずっと働き続けるなら、独身のほうがより自由でいられるということだろうか。

スレ主は「同じような人いますか?」と共感を求めた。

(文:篠原みつき) ■「育児の無い専業主婦というのはただのニート」など批判多数 スレッドには、予想通り厳しいコメントが並んだ。

「これだけ家電やら食品が増えた現代、しかも女性の社会進出が進んでいる中、育児の無い専業主婦というのはただのニートと捉えられてもおかしくはありませんよ」 便利な家電や調理済み食品などを利用すれば共働きでも家事負担はそれほどでも無いという指摘や、 いまどきの男性は専業主婦希望を嫌がるから諦めた方がいいという意見が目立つ。

また、働いたほうが生活にハリがでる、 コロナ禍で旦那さんがクビになった人もいる、専業主婦はリスクが高いといった忠告も相次いだ。

こうした意見はもっともであり、スレ主も働いたほうが経済的にいいと理解している。

共働きを避けたいという気持ちの背後にあるのは、結婚そのものや男性に対する絶望だ。

スレ主がかつて結婚を考えた相手は、次のようなルールを一方的押し付けてきたという。

・生活費の支払い→私の方が多い ・家事→私に一任したい ・収入→同等に稼いで欲しい ・子供→こちらの希望は聞かずに無理とのこと  相手が一切妥協しないタイプで話し合いができず、それがきっかけで異性全般に対して冷めてしまったとスレ主は自己分析する。

「協力しあって一緒に生きていく方を求めていたのですが、自分には無理でした」という言葉が寂しげだ。

■“便利な家電”も、「女性ばかりが使うなら根本的な問題が……」と反発 スレ主は多くの意見に触れるうち、すっかり結婚を諦めたようだ。

周囲は、夫が家事・育児をしない家庭ばかりで希望が持てないのも一因だという。

「共働きで稼ぎは同等で家事をしない旦那って必要か?と思ってしまう」 ともらしていた。

また、出会った男性のなかで専業主婦希望を気にしない男性は、 「仕事が忙しすぎて殆ど家にいない系」だったという。

結婚してもワンオペ育児になる疑いが濃厚だ。

さらに家事負担を軽減する「便利な家電」にしても、操作やメンテナンスは必要で女性ばかりがやるなら根本的な問題は減らないし、 「現実問題、社会に女性進出と言えど、男尊女卑は根強い」 などと、スレッドの意見に反発していた。

女性に家庭の負担を押し付けて、低賃金で働かせる社会構造にも憤っているのだ。

なお、スレッドには厳しい指摘が多い一方で、結婚した女性が仕事も家事育児も担うという不公平に共感する人も散見された。

世の中には家事育児をする男性もいるが、そうでない男性も一定数いるようだ。

厚生労働省が発表している「年齢別未婚率の推移」によれば、35~39歳の女性の未婚率は1990年には7.5%だったが、 2015年には23.9%に急増している。

生涯未婚率も増加傾向で、2035年には女性の20%近くが未婚になると予想されている。

つまり5人に1人の女性が生涯結婚しないということだ。

スレ主のように「独身でいい」という考えにたどりつく人は、今後少数派ではなくなるかもしれない。