45歳差の“超年の差婚”で世間を賑わせた結婚から10年。

当時68歳だった加藤茶さん(以下カトちゃん)と、23歳だった加藤綾菜さん夫妻は、「財産目当て」というバッシングにも負けず、おしどり夫婦としても知られるように。

 カトちゃんを好きな気持ちは結婚当初より上回っているし、何より絆がすごく深まったと思う。

 結婚当初の3~4年は、相当なバッシングを受けて、本当につらかった。

今思えば、当時は私も舞い上がっていて、周りが見えてなかった。

カトちゃんの周りも結婚について「反対してる友達もいた」ということを最近になって知ったんです。

いつも何に対してもどっしり構えているカトちゃんだけど、「今までで一番つらかったのは、綾ちゃんが結婚の時にたたかれたこと。身を裂かれるほどの苦しさだった」と聞いて、当時はわざと明るくいてくれたんだと知りました。

 本物の夫婦になれた大きな転機だったのが、結婚3年目にカトちゃんがパーキンソン症候群を患ったこと。

それまではお互いに「子どもほしいね」という感じもあったけど、病気を機に、子どものこととか考えず「カトちゃんのために生きる人生にしよう。二人で最高に幸せになろう」と心から思えました。

 その病気の時、何もできなかった自分への後悔がすごくあって、何かあった時にきちんと対応できる自分でいないといけないと思って介護を本格的に学び始めました。

その中で、健康寿命を延ばすために、カトちゃんの体をもっと動かさないといけないと実感して。

なかなか動きたがらないカトちゃんに、愛犬を切り札に「パパと一緒に散歩行きたいって言ってるよ」とか言って連れ出すようになって、今では1時間ぐらい一人でウォーキングするようになったんです。

細かった足も少しずつ筋肉がついてきて、お尻も78歳にしてはぷりぷりで、元気ですよ。

 そうは言っても一緒にいられる時間が限られていることは実感しています。

葬式についてのリクエストは聞いています。

楽しい内容だから、私も「OK! やれることはやるわ!」って。

カトちゃんは「死ぬので終わりじゃない。すぐ生まれ変わって、おばあちゃんになった綾ちゃんを捜しに来るから大丈夫よ」って。

 普段の愛情表現は私のほうが圧倒的に濃いですね。

くっついたり、ほっぺにすり寄ったり。

カトちゃんのほっぺにすりすりしたら、「皮脂がつく」って嫌がるんです。

チューしても、「もう~やめて」って拭いてるし(笑)。

嫌がってるふりして喜んでると思いますけど。

 今は両親や弟も、カトちゃんとすごく仲良し。

両親は孫にかける愛情をカトちゃんに注いでる感じで、ふわふわのパジャマとか、熊の耳がついたスリッパとかをカトちゃんに着せて「可愛い~」って。

カトちゃんも全然違和感なく着ちゃってますよ(笑)。

私も全ての母性をカトちゃんに注いでます。

 今のカトちゃんと結婚できて良かったって思ってます。

だってもし同い年ぐらいのカトちゃんだったらモテすぎて、絶対浮気されるから(笑)。

夫であり恋人であり、親友であり同志。

この絆は他の人だと得られなかったと思います。

(構成/本誌・松岡かすみ) ※週刊朝日  2021年5月28日号