「主演が決まったときは嬉しかったです。でも、不安も大きくて。しかも役柄は人間ではなくて魔女。神秘的なオーラを出すために、表情をなるべく出さないよう演技するのが難しくて。あ、役作りもかねて実際にチョコレートの専門店にも行きましたよ(笑)」 こう語るのは女優の山口真帆(25)だ。

彼女は6月18日に公開される映画『ショコラの魔法』で主演を務めている。

彼女の演じる哀川ショコラは、食べるだけで願いが叶うという不思議なチョコレートを作るショコラティエ。

しかし、チョコを食べた者にお代としてその者の“一番大切なものを奪う”という魔女だ。

そして岡田結実(21)演じる聖蘭学園の女子高生・飯田直は、チョコの謎に迫るうち闇深い欲望に巻き込まれていく……。

同作は人気雑誌『ちゃお』に掲載され、シリーズ累計100万部を突破した大人気ダークファンタジー漫画の実写版となる。

劇中ではウエストがキュッと締まったゴスロリファッションに身を包む山口。

そのため役作りだけでなく、体形作りにも苦労したようだ。

「衣装がほんとにジャストサイズで(笑)! 0.5ミリでもウエストが増えちゃうと“パチン!”ってなっちゃうような気がして……。一日の消費カロリーより摂取カロリーが上回らないよう気を付けて、野菜と鶏肉、それからゆで卵をよく食べていました。現場のお弁当も腹6分目くらいにして。グッとこらえましたよ」 ■電話がかかってきて「家に住めなくなりました」 「このお仕事の魅力は“自分以外の誰かになれること”。一つ一つの機会を大切にして、役に向き合っていければ」と女優魂を燃やす山口。

そんな彼女がNGT48を卒業した後、現在の事務所『研音』に所属すると発表されたのは’19年5月のこと。

「大反響でしたが、実感はありましたか?」と記者が訊ねると、山口は苦笑い。

そして「……私、それどころじゃなかったんです(笑)」といい、こう明かす。

「引っ越し会社のトラックに荷物を全部載せて、『引っ越します!』って準備は万端。でも、その直後に事務所の方から電話がかかってきて『家に住めなくなりました』って(笑)。 そこは外国の方がオーナーで、ペットOKのお家だったんです。でも、私はペットを飼っていなくて。そうしたらオーナーさんが自分と出身国が同じで、ペットを飼ってらっしゃる希望者の方を優先しちゃったらしいんです。それで私は“家なき子状態”に(笑)。なので上京当時はホテル暮らしをしながら、お家を探しました」 ■まるで“もののけ姫の世界”だった青森時代 思わぬハプニングでスタートした東京生活だが、もうすぐ3年目に突入する。

青森県出身の山口は「まだまだ慣れない」と語る。

「私が育ったのは犬の散歩中にキツネやイノシシが出たり、学校の帰りに『サルが出たので気をつけて』とアナウンスされたりするような……。ほんと、もののけ姫って感じの世界でした(笑)。電車も1時間に1本、しかも一車線しかありません。でも東京では、アプリを見ていても乗り間違えばっかりです」 さらに「渋谷には仕事以外で来ないようにしています!」といい、こう続ける。

「初めて渋谷に行ったとき、青森出身の友達と一緒だったんです。でも、人が多すぎてビックリ!『何かお祭りがあるのかな?』って思ってしまって、『何あるか聞いてみる?』『でも無視されそう!』って話したのは覚えています。いま思えば、話しかけなくてほんとによかった(笑)。乗り換えも大変だし、駅も改札がいっぱい。いつ来ても疲れちゃいます」 東京で新たな一歩を踏み出した山口。

女優として、そして一人の女性としても成長中だ。

「私は“いろんな人を受け入れる女性”になりたいんです。一つの考え方にとらわれるのではなくて、『こういう考え方もあるんだ』と日々発見していきたいなって。このお仕事は出会いが多いし、もしかしたらその目標にピッタリかもしれませんね。でも、生粋の東北人なのでマイペースに。『これから頑張りまーす』という感じです(笑)」