茨城県の保健所が外国人が働く農家に対して新型コロナウイルスの感染予防を呼びかけた文書に 「外国人と一緒に食事をしないように」などと書かれていたことがわかりました。

保健所は内容が不適切だったとして文書を撤回しました。

茨城県の潮来保健所によりますと、今月19日から20日にかけて、新型コロナウイルスへの感染予防について 外国人が働いている農家に向けた文書を保健所の管内の農協や市役所にメールで送りました。

この文書には「外国人から感染した可能性が疑われる新型コロナウイルス患者が多く発生している」と書かれています。

そのうえで「外国人と会話するときは必ずマスクをつけてください」とか、「外国人と一緒に食事をしないようにしてください」 などと書かれていました。

「文書の内容は不適切」と撤回 文書を出したあと外部から保健所に「不適切ではないか」との指摘があったということで、 茨城県感染症対策課と潮来保健所は21日、「文書の内容は不適切だった」として文書を撤回しました。

潮来保健所はNHKの取材に対し「外国人を差別する意図は全くありませんでしたが、 誤解を招く表現があったとしたら申し訳ありませんでした」と話しています。

今回の文書について外国人の支援活動を行っている杉田昌平弁護士は 「行政が外国人と明示して差別を助長させかねない表現をすることは憲法14条の法の下の平等の原則に照らしても あってはならない。日本人と外国人を分けて表現したことは外国人にのみ感染が広がっているような印象を与えかねず、 大変残念な表現だ」と話しています。