25日に発令される緊急事態宣言を踏まえ、各地の商業施設や娯楽施設が営業休止や縮小に乗り出した。

関係者からは「要請の中身が意味不明」「あまりに急」といった戸惑いと不満の声が聞かれた。

 日本最古の遊園地「浅草花やしき」(東京都台東区)は24日朝、緊急事態宣言期間中の休園を決めた。

都は遊園地への「無観客開催」を求めており、事実上の休業要請と受け止めた。

肥後修施設運営部長は「うちは遊園地。お客さんがいてこそ意味がある」と都の要請に首をかしげ「あまりに急な決定で、来園者にも迷惑がかかる。もう少し早く決めてほしかった」と漏らした。

 同様に臨時休館を決定したテーマパーク「東京ジョイポリス」(港区)の担当者も「『無観客開催を』と言われても、お客さんがいないのでは意味がない。(国や都に)いろいろな思いはあるが、感染防止を第一に考え、休業要請に従う」と肩を落とした。

 「うちは1200平方メートル超なので残念ながら……」。

映画「男はつらいよ」の世界が追体験できる「葛飾柴又寅さん記念館」(葛飾区)は、都が休業要請の対象とした「1000平方メートル超の施設」に当てはまるため、休館を決めた。

 感染防止対策を徹底し、来館者は1日100人程度という。

「なぜ、という思いはある。1000平方メートル以下なら安全なのか。都の基準の根拠がよく分からない」と担当者はぼやいた。

 施設だけでなく、イベント主催者にも混乱は及んだ。

一般社団法人日本ホビー協会は、東京ビッグサイト(江東区)で27~29日に開催予定だった「日本ホビーショー」を中止とした。

手芸用品の購入や手作り体験ができるとあって、例年10万人以上の愛好家が訪れる。

だが、23日夜に施設側から「無観客イベントしか開催できない」と突然伝えられた。

 物品の発送も全て終わり、これから準備にとりかかるところだったという。

担当者は「まさか直前に補償もない中で決断することになるとは……。関係者には申し訳ない気持ちでいっぱいです」とうなだれた 4/24(土) 21:09 毎日新聞