政府は23日、3度目となる緊急事態宣言を決めた。

これまでの対策のどこに問題があったのか。

新型コロナウイルスの感染状況を独自に分析してきた東京慈恵医科大の浦島充佳教授(予防医学)に話を聞いた。

―緊急事態宣言は3度目です。

日本に何が足りないのでしょうか。

 科学的なデータ分析とそれに基づく戦略。

これが決定的に欠けています。

緊急事態宣言を出したり、引っ込めたりと、昨年4月から同じことを繰り返してばかりです。

 「飲食の機会を減らせば感染が減る」「会食中にマスクをすれば感染は防げる」。

これらは仮説ですよね。

本当にそうなのかは、実際にデータをとって分析しなければわかりません。

 マスクに感染予防の効果があることは実証されています。

でも、マスクを外したときにしゃべって、唾液(だえき)が相手の食べ物にとべば、感染してしまうわけです。

実際の世界でどこまで効果があるのかは証明されていません。

 仮説だけで突っ走るのではなく、今あるデータをしっかり分析してほしいと思います。

科学的な検証を戦略に生かし、軌道修正していく姿勢が大切です。