◆JERAセ・リーグ 巨人2―1広島(23日・東京ドーム)  巨人のエース・菅野が2試合連続完投勝利でチームを3連勝に導いた。

5回に大城の中越え2号2ランで先制。

開幕戦以来となる女房役の一撃を守り切り、9回を5安打1失点で広島打線を退けた。

この日、新型コロナウイルスの陽性判定で離脱していた丸、若林、ウィーラー、中島が1軍復帰。

貯金を今季最多7とした。

首位・阪神に1ゲーム差と接近。

再び、連勝街道に乗ってきた。

 1点差のしびれる投手戦を一人で投げきった。

菅野は最後の打者・クロンを外角スライダーで空振り三振に抑えるとガッツポーズ。

一発を放った捕手・大城がマウンドに来ると笑顔で抱き合った。

「めちゃめちゃ疲れました。全神経を集中させて投げたので今日は良く寝られそうです」。

9回116球1失点完投。

バッテリーでお立ち台に上がり勝利の味をかみしめた。

 2回1死二、三塁では内野が前進せず1点OKの定位置の中、クロンを高め151キロ直球で空振り三振。

「三振を狙っていましたし、卓三(大城)も間違いなく三振を意識した配球をしていたと思います」と以心伝心だった。

「九里くんも気迫のある投球をしていたので先に点をやらないように意識しました」。

失点は6回の鈴木誠のソロのみで2―1の接戦を制した。

 今年は桑田コーチにカーブを教わり、フォークも磨いた。

縦の変化球の強化は投球の幅を広げると同時に、原点の直球の進化も視野に入れたものだった。

 「スライダー、スライダーとなると手首が寝てきて直球に影響する時もあるので、カーブだったり(縦の変化球の強化)で、もっとストレートを上からたたく感覚をつくろうと。ストレートにこだわれるのもあと数年しかないのかなと。こだわれるうちにこだわりたい」  この日は最速153キロ。

年々、向上する直球の平均球速は149・3キロと初回から圧倒し、9回も150キロを計測した。

ツーシーム、カットボール、フォークなどで効果的にバットの芯を外し、初球アウトは6度。

8回1死一、二塁では「最高の結果」と4番の西川を4球目の内角スライダーで二ゴロ併殺に抑えるなど、力と極上の投球術が融合した。

 本塁打の出やすい東京Dで27アウト中13のゴロアウト。

長打のリスク管理も光った。

これまでの試合では「大城は球種が偏ったり、打たれた球種が消えてしまったり、そういうのを指摘していた」という。

この日はフォークの使い方など何も言うことなく「カーブもいいところで使って(5回の)安部の三振とか、こういう使い方もあるんだなと感心しながら投げていた」と好リードに感謝した。

 118球で完封した前回16日のDeNA戦(横浜)に続く2試合連続完投で救援陣に休みを与えた。

4回はわずか4球で3者凡退など球数の少なさも圧巻で原監督は「自分のボールに過信せず丁寧に投げる。そこがトモのいいところ」とたたえた。

「まだ始まったばかりですし、もっといい投球をしたい」。

貪欲なエースはもっと上を見据えた。

(片岡 優帆) 4/24(土) 6:00 配信