またしても巨人が「伝統」をぶっ壊す。

第3次政権となった原巨人は常勝軍団を目指し、次々と「メジャー化」を推し進めているが、長らく禁止事項となっていたタトゥーをついに〝解禁〟するという。

チームを強くするという目的のため、巨人のタブーにメスが入った格好だ。

【写真】半袖で左翼の守備についた巨人・テームズ  5被弾10失点のウップンを晴らす巨人打線の大爆発だ。

22日の阪神との首位決戦第3ラウンド(東京ドーム)は初回、4番・岡本和の2点適時二塁打で先制すると、吉川、坂本、香月、梶谷の4本塁打で突き放した。

投げては先発・高橋が6回3失点にまとめ4連勝をマーク。

8―3でカード勝ち越しを決めた。

 虎の勢いを止め対戦成績を3勝3敗とした原監督は「まあまあこれから、まだまだ長い戦いが続くというところでしょうね」と先を見据えていた。

 2ゲーム差で首位・阪神を追う巨人をさらに後押しするのが離脱組の復帰。

コロナ陽性だった丸、若林、中島、ウィーラー4選手が、ようやく日に一軍に合流する。

新外国人エリック・テームズ外野手(34)もイースタン・西武戦(ジャイアンツ球場)で前日の来日初本塁打に続き3点適時二塁打を放つなど、昇格を順番待ちしている。

 そんななか周囲から「大丈夫なのか」と心配されていたのが、テームズの両腕にびっしりと入ったタトゥーだ。

米国人のテームズにとってはあくまでファッション。

メジャー時代もサポーターやアンダーシャツで隠すことなく、半袖でのプレーが信条だった。

 巨人には球団創設者・正力松太郎氏の遺訓「巨人軍憲章」の中に「巨人軍は常に紳士たれ」の一文がある。

他球団では認められる「長髪、茶髪、ひげ」が禁止とされ、タトゥーや試合中にガムをかむ行為等も認められていなかった。

 過去にはマーク・クルーン(08~10年)や昨季の〝サメ男〟パーラなど、タトゥーを入れた外国人選手はいたものの、一軍公式戦ではサポーターで隠すなど、可能な限り目立たないようにしてきた。

 当然、テームズにも同様の処置が取られると見られていたが、球団フロントによればタトゥー露出を容認するという。

メジャー96発、韓国リーグ124発を誇る大砲に、気持ちよくプレーしてもらう道を選択。

すでにテームズは二軍公式戦でも半袖姿で躍動している。

 メジャー時代、立派なアゴヒゲがトレードマークだったテームズは巨人の伝統を伝え聞き、自ら入団前にバッサリと切っている。

「郷に入っては郷に従う」方針だが、タトゥーに関しては契約時、話題にも上がらなかったという。

 ジャンルは違うものの、日本ボクシングコミッションは日本人選手に限り、タトゥーの露出をルールで禁止。

WBO世界ストロー級王者・井岡一翔がタトゥーが見える形でリングに上がったことで、今年1月に厳重注意処分を受けた。

 もちろんテームズが自らサポーターを装着する選択肢はあるものの、球団からは強く言うことはないという。

マウンドやベース、練習メニューなど原監督が次々と推し進める巨人の「メジャー化」にとって、タトゥーの有無で外国人補強に制限がかかることは時代錯誤と言える。

 リーグ3連覇そして9年ぶり日本一へ。

創設から87年目を迎えた巨人が重い歴史の扉をこじ開け、常勝軍団への道を突き進む。