Y!ニュース/産経新聞(4/22 木 21:14 )  インターネット上の「闇バイト」で実行役を募るなどして襲撃する組織的な強盗をめぐり、警視庁捜査1課が令和元年以降に摘発した41件の強盗事件の95%超で、犯行グループが通信アプリ「テレグラム」を使っていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

メッセージのやり取りが一定時間で自動的に消える機能を悪用し、関与した証拠の隠蔽(いんぺい)を図った疑いがある。

多くの事件は組織的な特殊詐欺グループが主導した可能性があり、警察当局は警戒を強めている。

 捜査関係者によると、捜査1課は令和元年から今年4月中旬までに、会員制交流サイト(SNS)で違法行為を請け負う「闇バイト」で実行役が募られた41件の強盗事件で計90人以上の容疑者を摘発。

供述などから、39件でテレグラムの利用を確認し、ほかの2件でも犯行の状況などからテレグラムが使われた疑いが極めて強いとみている。

 ガスや電気の点検を装った「点検強盗」や、事前にターゲットの資産状況を探る「アポ電(アポイントメント電話)強盗」では、SNSで実行役が集められる事件が増えている。

指示役は実行役との直接の接触を避け、SNSなどで連絡しあうケースが多いという。

 テレグラムは送受信した文章や画像の履歴が一定時間経過すると自動的に消去される。

捜査関係者によると、指示役は実行役にテレグラムのダウンロードを求め、複数ユーザーが連絡を取り合えるグループチャットで犯行場所や時間などを共有しているという。

 東京都足立区の都営アパートで昨年9月、ガス点検を装ったグループに高齢夫婦が襲われ、現金約30万円などが奪われた事件で、実行役として強盗容疑などで逮捕された20代の男2人はSNSを通じ闇バイトに応募。

テレグラムで犯行の細かい指示を受けていた。

 同月、東村山市で80代の男性が自宅で襲われた同様の事件でも、指示役や実行役として強盗致傷容疑などで逮捕された男らはテレグラムで連携し、標的や襲撃時間を打ち合わせた疑いがある。