日本経済新聞(2021年4月22日 20:41) 【ロンドン=佐竹実】食品世界最大手ネスレ(スイス)が22日発表した2021年1~3月期決算は、売上高が前年同期比1.3%増の210億8900万スイスフラン(約2兆4885億円)だった。

為替変動などの影響を除いた増収率は7.7%と市場予想を大幅に上回った。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で自宅で過ごす時間が増え、コーヒーなどの売り上げが好調だった。

カプセル式コーヒー「ネスプレッソ」は17.1%増えた。

「ネスカフェ」など主力の粉末・飲料のほか、販売権を持つ米スターバックスの製品も伸びた。

コーヒーの他、乳製品や即席麺など自宅で消費する商品はいずれも好調だった。

コロナ下でペットを飼うひとが増えており、ペット用食品なども売れた。

一方で、乳児用向けの栄養製品は減少した。

20年3月のコロナ感染初期に買いだめをする人が多かった反動のほか、「世界的な感染拡大で出生率が低下した」(同社)ことも影響した。

地域別では、アジア・オセアニア・アフリカ南部地域が前年同期比9.1%増だった。

特に、新型コロナからの回復が早い中国は2桁増だった。

アフリカでは麦芽飲料「ミロ」の売り上げが好調だった。

日本ではキットカットやスターバックス製品が売れた。

米州は7.2%増で、欧州・中東・北アフリカは4.4%増だった。

ライフスタイルの変化に合わせ、ネスレはネット通販や健康関連製品に注力している。