※読売新聞  園児3人に対する暴行罪に問われた福島県二本松市油井、元認可保育所園長の浜尾敏子被告(54)の初公判が21日、福島地裁(三浦隆昭裁判官)で開かれた。

 浜尾被告は罪状認否で「間違いありません」と述べて起訴事実を認めた。

被告人質問では、自分が求める行動を園児が取れないことがあったとして、「私の思いと、子供ができなかった時の溝が暴力になってしまった」などと動機の一端を説明した。

 検察側の冒頭陳述によると、保育所運営会社役員の浜尾被告は1997年、同市に「えくぼ」を、2018年に「すまいるえくぼ」をそれぞれ開園。

19年4月に「すまいるえくぼ」が認可保育所となった直後から、気に入らない園児にどなる、たたくなどの行為を繰り返し、児童相談所には「園長が子供に暴力を振るう」などの相談が複数回寄せられていたという。

 起訴状などによると、昨年10~11月、当時1歳の男児、同3歳の男児、同2歳の女児の体を蹴ったり、頭をたたいたりするなどしたとされる。

 証拠調べで検察側は、保育所職員が撮影した園児への暴行の様子を捉えた約5分間の動画を法廷で流した。

昨年11月5日に撮影されたもので、浜尾被告に後頭部を殴られるなどした当時1歳の男児が、約5分間泣き叫ぶ様子が記録され、浜尾被告が「起き上がりこぼしみたい」と他の職員に話しかける声も入っていた。

検察側はさらに、浜尾被告が男児の様子を見て笑っていたことや、起訴事実以外にも被害園児がいたとする職員の供述調書を読み上げた。

 被告人質問で、浜尾被告は起訴事実以外の日常的な暴力について「ありました」と認め、「園を拡大し、預かる子供が増えると、(求める行動を)できない子供も増えて力が入ってしまった」などと動機を語った。

2021年4月22日 12時5分