マイクロソフトは同社独自のOpenJDKディストリビューションとなる「Microsoft Build of OpenJDK」のプレビューリリースを発表しました。

Microsoft Build of OpenJDKは無償で提供される、長期サポート(LTS:Long Term Support)対応のOpenJDKディストリビューションです。

つまり、3年ごとに登場するLTS版のJavaに対応し、少なくとも3年間はそのLTS版のバージョンに対してセキュリティパッチやバグフィクスが無償で提供されます。

今回Microsoft Build of OpenJDKのプレビューリリースとして公開されたのは、現時点でJavaのLTS版となっているJava 11に対応したビルドで、Windows、macOS、Linuxに対応したバイナリがそれぞれ用意されています(ほかにWindows AArch64/ARM64向けのOpenJDK 16アーリーアクセス版も提供されています)。

今年2021年9月には次のLTS版となるJava 17が登場予定です。

マイクロソフトはJava 17が登場次第、速やかにJava 17に対応したMicrosoft Build of OpenJDKのディストリビューションを提供するとしています。

また、今年後半にはMicrosoft Azureのマネージドサービスで提供するJava 11のデフォルトが、Microsoft Build of OpenJDKになるとのことです。

Javaの長期サポートを利用できる選択肢が増えた 現在、もっとも代表的な無償のOpenJDKディストリビューションは、オラクルが提供しているOracle OpenJDKディストリビューションでしょう。

ただしOracle OpenJDKディストリビューションは長期サポートを提供しておらず、6カ月ごとにメジャーバージョンアップが行われています。

これに対して企業などでは、もっと長期でJavaのバージョンを固定し、開発や運用を行いたいというニーズが強くあります。

その場合、オラクルなどが提供する有償サポートを利用して長期サポートの提供を受けるか、あるいはAWSのディストリビューションであるAmazon Correttoや、マイクロソフトとAzul Systemsが提供しているAzul Zuluなど、無償で長期サポートが提供されているディストリビューションを利用するなどの選択肢があります。