横浜市南消防団に六日、市内初となる「外国人防災指導チーム」が発足した。

南区は市内で三番目に外国人住民が多く、外国人団員らが地域の外国人住民に、日頃は防災指導を行い、災害時には避難誘導を担う。

メンバーたちは「同じ国の仲間たちの力になれるよう全力で活動していく」と意気込んでいる。

 (酒井翔平)  メンバーは、韓国籍の金正順(キムジョンスン)さん(46)と、いずれも中国籍の林海国(りんかいこく)さん(37)、馮剛(ひょうごう)さん(42)、趙春梁(ちょうしゅんりょう)さん(39)の外国人団員四人と、二カ国語以上話せる日本人団員ら計十人。

入団したばかりの団員もいるため、今後、自動体外式除細動器(AED)の使用方法や心臓マッサージの手順など応急救護を学んでもらった後、外国人住民が多い地域で講習を開くという。

 南消防署であった発足式で、林さんは「外国人住民も安心して暮らせる地域になるように頑張りたい」と抱負を語った。

唯一の女性外国人団員の金さんは「普通に生活していたら外国人が防災について知る機会はほとんどない。知識を身に付けて、分かりやすく指導できるようにしたい」と力を込めた。

 市によると、市内の外国人住民は二月末現在で十万二千二百十九人。

近年増加傾向で、今後も増加が見込まれている。

外国人住民の防災意識向上が課題となっていて、昨年四月、消防団の入団条件が緩和され、在日外国人にも門戸が開かれた。

 南区の外国人住民は中区、鶴見区に次いで多く、二月末現在で一万六百八十五人。

半数が中国人という。

有賀和彦団長(66)は「同じ国の団員から教えてもらうことで、より関心を持ってくれることを期待している」と語る。

東京新聞 2021年4月7日 07時30分 外国人防災指導チームに所属する(右から)林さん、趙さん、金さん、馮さん=横浜市南区で