◆プロボクシング WBA世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)&IBF世界同級王座統一戦12回戦 〇ムロジョン・アフマダリエフ (5回TKO) 岩佐亮佑●(4月3日、ウズベキスタン・タシケント)  IBF暫定王者でWBA9位の岩佐亮佑(31)=セレス=がIBF正規王者でWBAスーパー王者ムロジョン・アフマダリエフ(26)=ウズベキスタン=に5回TKO負けし、WBA王座奪取とIBF王座統一はならなかった。

アフマダリエフは初防衛に成功。

戦績はアフマダリエフが9戦全勝(6KO)、岩佐が27勝(17KO)4敗。

 「2本のベルトがかかるのは大きいし、特別。僕の人生で一番大きな試合。僕の全てをかけて戦う」と熱い思いを胸にリングに上がった岩佐。

自らを「侍」として、敵地に斬り込んでいった。

ガウンは侍らしい、羽織袴(はかま)をイメージし、親交のある和金絵師のARTIST GANさんに描いてもらった。

初回から手数で勝った岩佐だが、統一王者も前に出て応戦。

5回、アフマダリエフはパンチをまとめると、岩佐が後退。

それでも、ここから反撃というところで、レフェリーが割って入って試合を止めた。

一瞬、何が起きたのかわからないという表情の岩佐は首を横に振る。

アフマダリエフは陣営に肩車され、地元観衆の声援に応えた。

 2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストでアマチュア300勝15敗を誇り、昨年、ダニエル・ローマン(米国)を下してレオン・スピンクス(米国)が持っていたプロ8戦目での統一王者記録に肩を並べたウズベキスタンの英雄の壁は高かった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一昨年12月のマーロン・タパレス(フィリピン)とのIBF暫定王座決定戦で11回TKO勝ちして以来、1年4か月ぶりの試合となった岩佐。

ジムが休業となったハンデも、約10万円かけてトレーニング器具を購入し、自室に小さな練習スペースを設けて筋力アップに努めた。

最初の緊急事態宣言が解除されてからは約60ラウンドのスパーリングをこなすなど、思うような調整はできていた。

 日本人の同時複数団体統一王者はこれまで、WBA・WBCミニマム級の井岡一翔、WBO・IBF同級の高山勝成、WBA・IBFライトフライ級の田口良一、WBA・IBFバンタム級の井上尚弥がいるが、5人目になるのはお預けとなった。

スポーツ報知