【AFP=時事】フランス・トゥールーズ(Toulouse)で、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製新型コロナウイルスワクチンの接種後に血栓症で死亡した38歳の女性の遺族が検察当局に実態解明を求める訴えを起こした。

遺族の代理人弁護士が2日、明らかにした。

 死亡した女性はソーシャルワーカーで、代理人弁護士は「遺族は責任追及の段階にはなく、単に何が起きたかについての説明と解明を求めている」としている。

現段階では個人や法人を対象とした訴えではないが、フランスでは、状況が明らかになっていない時点でのこうした訴えが認められている。

 代理人弁護士によれば、女性は3月中旬に接種を受け、それまで健康に問題はなかったという。

接種後すぐに体調を崩して病院へ搬送され、同29日に脳の血栓が原因で死亡した。

 アストラゼネカ製のワクチンをめぐっては、少数ではあるものの接種者に血栓ができた事例が報告され、接種を一時中断する国が相次いでいたが、フランスなど欧州の複数の国は先月から接種を再開。

フランスの医薬品規制当局は、若年層における血栓発生の報告を受け、接種者の推奨年齢を55歳以上としている。

 世界保健機関(WHO)や欧州連合(EU)の規制当局は、血栓症のリスク増加との関連を示す証拠はないとして、現在もアストラゼネカ製ワクチンの使用を推奨している。

【翻訳編集】 AFPBB News