2021年4月2日 7時00分  日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」(毎週金曜よる9時~)の番組タイトルが、4月から「金曜ロードショー」に変更となった。

1985年10月の番組開始から2012年3月30日放送回まで使用されていたカタカナ表記が、なぜこのタイミングで復活したのか? 日本テレビの北條伸樹プロデューサーが、復活の狙いや新たなロゴ、オープニング映像などについて語った。

 タイトル表記が「金曜ロードSHOW!」(2012年4月6日~2021年3月26日放送回)だった頃は、映画だけでなく、ドラマやバラエティー番組もオンエアしていくという方針を立てていたが、近年は映画以外の作品を放送する回数が減少傾向にあった。

北條も「ここ数年は、映画を中心とした枠に戻りつつありまして、ドラマやバラエティーの放送回数は減っています」と語っており、「こうしたこともあり、原点に立ち返りたいという思いがありました。番組も去年の秋で35周年を迎え、記念イヤーという形で色々な取り組みをしていくうちに『このタイミングでタイトルを変更しましょう』という結論に至り、4月から変更になりました」と9年ぶりの変更の経緯を明かす。

 今年3月に表記変更が発表されると、視聴者の間では“原点回帰”という言葉が飛び交っていた。

北條によると、カタカナ表記の「馴染み深さ」というのも復活する理由の一つだったという。

「『金曜ロードSHOW!』になっていた9年間も、SNS上ではカタカナ表記が多かったり、英語表記と混在していたんですね。また、テレビや新聞でも文字数の関係上、カタカナ表記になってしまう場合もあったので、統一した方が視聴者にわかりやすいと感じました」  タイトル表記が混在していると、Twitterのトレンドに入りにくい傾向があると話す北條。

カタカナ表記に戻すことで、SNS上での“バズり”を期待し、新規視聴者の獲得に力を入れるという狙いもある。

「Twitterで告知やオンエア中のリアルタイムツイートをする際に『金曜ロードショー』とハッシュタグを入れて盛り上げるなど、SNSでのバズりを狙い、テレビを見ていない人にどう気づいて頂けるのかというのを重要視しています。また、ハッシュタグに『ロードSHOW』と『ロードショー』が併記されているとトレンド上位に入りにくい傾向があったため、宣伝部からの『表記が二つ並ばないようにした方がいい』という助言もヒントになっています」  初代のタイトルが復活するにあたり、番組ロゴも当時のものをベースに令和版としてアップデート。

「ド」の部分に目玉が描かれたデザインが採用された。

「宣伝部のデザイナーに何案か出していただいた時に、やはり原点ベースにした方がいいという話になりまして」と切り出した北條は、「ただ昔と全く同じではなくて、令和版に改良したいという希望もあり、その中で誕生したロゴになります。目玉には『色々な名作・話題作を放送して、人々から注目されるような番組にしたい』という願いが込められています」とデザインの意図を説明した。

 「金曜ロードショー」といえば、海辺の風景に合わせて「フライデー・ナイト・ファンタジー」が流れる初期のオープニング映像。

現在でも多くのファンが復活を望んでいるが、今回のタイトル変更に合わせて初代の映像に戻るのか? 北條は「オープニングの映像に関しては、細田守監督に作って頂いた作品の愛着がありますので、引き続き現在のものを使用していく予定です」と否定したものの、「ただ、節目節目で懐かしいオープニング映像も流していけたらと考えています。初代はもちろん、スタジオジブリに制作して頂いた映写機の映像も大変人気がありますので、そちらも流せたらなと思います」と限定的な復活を示唆した。

 タイトルは変わったものの、「金曜ロードSHOW!」で取り組んできたファミリー層向けの作品選びは変わらず、引き続き、視聴者から観たい映画を募るリクエスト企画「金曜リクエストロードショー」や番組オリジナル吹き替え版の製作に力を注いでいく。

さらに、新たな試みとして、金ロー独自のコンテンツ製作も検討しているそうで、北條は「オリジナルアニメーションなど、独自のコンテンツを届けていければと考えています。アニメーションの場合は、企画から制作に至るまで1~2年近くかかるため、少しお待たせしてしまう可能性もありますが、金ロー独自の挑戦として実現できればと思います」と意欲を見せた。

(取材・文:編集部・倉本拓弥)