先日に発表された世界最高の若手をランク付けする『NxGn』。

2021年版の同賞で49位となったレアル・マドリーユースの中井卓大は日本人として唯一、トップ50入りを果たした。

今回は、『Goal』レアル・マドリー番記者のマリオ・コルテガナが、ユース指揮官などの証言を基に中井のこれまでと今後への期待を綴る。

2021年版:世界最高の若手ランキングTOP50全リスト 文=マリオ・コルテガナ(レアル・マドリー番記者) 当初はフィジカルが懸念も… 東アジア出身の若き才能と契約する理由は、確かにピッチ外におけるメリットもあってのことだ。

だが、ヨーロッパのクラブで頭角を現しているスーパースター候補もたくさんいる。

日本の期待の星、久保建英は間違いなくその筆頭。

同国の次世代を担う逸材だ。

そして2019年夏、レアル・マドリーはそんな逸材FWの争奪戦に何とか勝利した。

バルセロナへの帰還を期待されていた久保だが、最終的にレアル・マドリー行きを決断。

だが今シーズンもローンに出された久保はビジャレアルを経て、現在はヘタフェに所属している。

多くの結果を残すことはできていないが、それでもまだ、マドリーで名声を得られる選手に成長するものと信じる声は小さくない。

そして、マドリーが保有する日本のワンダーキッドは久保だけではない。

中井卓大がスペインリーグ王者のトップチームで活躍できる能力があると言われるようになったのは昨年あたりからだ。

10月に17歳の誕生日を迎えたばかりだが、このプレーメーカータイプのMFはすでにジネディーヌ・ジダンのトップチームに招集され、練習を共にしたこともある。

クラブの練習場があるバルデベバスでは彼の才能に関して期待が高まっている。

中井は日本を担当するマドリーのスカウトに見出され、10歳でクラブに加入。

当初から、ヨーロッパの巨人でインパクトを残せるだけの物を持っているのは明らかだった。

「トライアルとしてアレビンB(U-11)のチームでプレーしたが、技術的な能力に感銘を受けたんだ」 中井にとってマドリーで最初の監督となったホセ・マヌエル・ララは『Goal』にそう語った。

「アレビンA(U-12)に昇格したとき一緒に練習する機会があったが、特別な才能を持った少年を受け持ったと確信したんだ」 確かに中井はマドリーでやっていくだけの技術を持っていたが、適応するのに時間を必要とした。

文化的に日本とあまり共通点のない国にやってきたというだけでなく、欧州で成功するためにはフィジカルを鍛えなければならないという試練に直面したのだ。

同年代のチームで、中井はいつでも一番線の細い選手だった。

ララも証言する。

「たくさんの進歩が見られたが、辛抱強く面倒を見る必要があることは分かっていた。とても小さい選手だったから、特段面倒を見てやる必要があったんだ」 体のサイズで相手と戦うのは難しいと分かったが、代わりに中井は他の特徴を発達させることができた。

例えばポジショニングに関する戦術理解や、プレッシャーに晒されたときの判断の速さなどだ。

「彼の能力といえば、インテリジェンスと、フットボールへの理解度の高さだ。だから彼は多才なんだ」と『Goal』に語ったのは中井のエージェントである、『ICM Stellar Sports』のアルフォンソ・サパタだ。

「このすべての特徴は、彼が特別優れたテクニックを持っていることで発揮できるものだ。今やフィジカル面も成長したので、それが彼の助けになっている」 4/1(木) 11:49配信