時代に取り残された10年前の計画「潜水艦22隻態勢」 潜水艦増強に急ぐ各国海軍、日本の戦力不足が鮮明に JBpress 2021.4.1(木)北村 淳 3割強略しました。

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「とうりゅう」進水式の模様  海上自衛隊そうりゅう型潜水艦12番艦「とうりゅう」が、3月24日に完工し、川崎重工から防衛省に引き渡された。

(略)ようやく海上自衛隊潜水艦戦隊は2010(平成22)年に打ち出された22隻態勢が完成する。

2020年10月14日に三菱重工業・神戸造船所で行われた「たいげい」の命名式、進水式 「とうりゅう」は、2020年3月5日に就役した11番艦「おうりゅう」とともに、新機軸のディーゼル・エレクトリック(通常動力)潜水艦である。

そうりゅう型とはされているものの、そうりゅう型の特徴であったAIP推進システム(非大気依存推進システム)の搭載を中止し、リチウム蓄電池を搭載した。

新鋭たいげい型潜水艦もリチウム蓄電池搭載潜水艦となっている。

■各国で目白押しの潜水艦誕生 「とうりゅう」の就役に前後して、世界中の海軍で潜水艦関連の話題が目白押しになっている。

 2月には、(略)中国・武漢にある武昌造船所(武昌船舶重工集?有限公司)の通常動力潜水艦建造施設が大拡張(略)。

 中国はAIP潜水艦をパキスタンやタイに売り込むことに成功(略)。

もちろん、中国海軍自身も新鋭通常動力潜水艦ならびに原子力潜水艦の戦力拡大ペースをますます上げている。

 3月10日にはインド海軍がスコルペヌ型潜水艦の3番艦を就役させた。

(略)これまでにチリ、マレーシア、インド、ブラジルで配備が進んでおり、 続いてポーランド、ノルウェー、フィリピン、インドネシアなどにも売り込み攻勢がかけられている。

インド海軍のスコルペヌ型潜水艦(  3月17日には、初めてインドネシア国内で建造されたナガパサ級潜水艦(略)。

インドネシア海軍の新型潜水艦  3月23日には、ノルウェー政府がドイツから212CD型潜水艦を調達(略)。

また同日にはアメリカ政府が、台湾が独自に開発建造にとりかかったIDSプロジェクトへの重要技術の輸出(略)。

「とうりゅう」が就役した翌日の3月25日、トルコでは国産レイス級潜水艦1番艦が進水(略)。

 そして3月26日、ロシア最大の造船所であるサンクトペテルブルクのアドミラルティー造船所で、プロジェクト636.3(新型キロ)潜水艦の3番艦が進水(略)。

そして6隻建造されることになっているプロジェクト636.3型潜水艦は全て太平洋艦隊に配備(略)。

■海自は最低でも36隻態勢が必要  このように、世界各国の海軍で潜水艦戦力の増強が進んでいるのは、宇宙空間からの監視態勢の進展をはじめとする様々なセンサーの発達に伴って、 もはや水上戦闘艦艇の動向は敵に筒抜けになっていることを前提としなければならない状況に立ち至っているためである。

 潜水艦だけがかろうじてステルス性を確保している海軍艦艇となりつつある以上、各国海軍が潜水艦戦力の増強、あるいは新設、に邁進しているのは至極当然の動きである。

 日本にとっても、潜水艦戦力をさらに増強する必要があるのは言うまでもない。

(略)また韓国海軍の潜水艦戦力も増強されており、上記のようにロシア海軍太平洋艦隊も復活(略)。

 このような状況で、10年前に策定された22隻態勢ではもはや戦力不足であるのは明らかである(略)。

 日本列島周辺海域には、潜水艦を待ち伏せしておく必要がある戦略的チョークポイントが数多いし、重要湾港部前方海域での待ち伏せ警戒も欠かせない。

それに加えて、周辺諸国の潜水艦戦力が飛躍的に強化されていることなどを鑑みると、最低でも36隻態勢を維持しなければ日本周辺海域の安全すら確保できないことになる (たとえば、平時において12カ所に潜水艦を配置しておく場合、メンテナンスと訓練のサイクルを確保するため36隻が必要となる)。

平時の潜水艦配置例 (略)